こんにちは！
上尾・桶川エリアの皆さまの口腔内健康を維持、改善を担う歯科、麻生デンタルクリニックです。
今回は当院が取り組んでいる抜かない治療を大事にしていることについてお話いたします。

幼い頃、知らぬ間に乳歯が永久歯に生え変わり、なんとなく食事ができて当たり前、虫歯になったら治療したらいいと心のどこかで思っていませんか。
しかし、健康な歯で食事ができて、スムーズに会話する、笑うといった健康な生活が送れるのは、実は当たり前のことではないのです。

当院では虫歯や歯周病になってしまった患者様や矯正治療が必要な患者様を治療する時に、歯を抜くという治療はできる限りしないようにしています。
しかし、どうしても抜かなければならない時もあります。
それは歯科である以上ある程度仕方のないことで、歯を抜いて治療すること自体はそんなに難しいことではありません。
しかし、健康な歯がなくなってしまうということは、想像以上にこれからの生活に大きく影響することなのです。

これはある調査の結果分かったことなのですが、65歳以上で自分の歯か入れ歯のある方と歯を失ったり、入れ歯もしていなかったりする方を比べると、歯のない方の場合、認知症になる確率が高いのです。
また、転倒する確率も歯のある方のほうが低く、運転もでき、免許の所持率が高いという結果も出ています。

歯が19本以下で、入れ歯もしていない方は、歯が20本以上ある方に比べ2.5倍も転倒リスクが高いのです。
ちなみに、認知症になる確率は1.9倍です。これは、よく噛める歯を持っているということは、認知機能やバランス感覚、身体能力など全身にもいい影響を与えるということなのです。
歯科治療なんだから脳や体の機能に影響しないと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

歯はごく初期の虫歯の場合は再生医療でエナメル質を再生できますが、それ以外の場合、再生することは不可能です。歯を削ったり、なくしてしまったりしたら、どんなに優秀な歯科医師でも二度と元に戻すことはできません。

そのため、できるだけ自分の健康な歯を維持していただき、上尾の皆様に高齢になっても健康でいてもらいたいと思っています。

まずは、若いうちから正しいブラッシングの方法を覚え、歯間ブラシなどを補助的に使ってできるだけ歯を美しくメンテナンスする習慣を身に付けて下さい。そうすることで、年齢を重ねても健康な歯を維持することができるのです。目標は、80歳になった時に20本の歯を残すことです。