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コラム

6歳臼歯はむし歯になりやすい!子どものむし歯予防で気を付けたいこと

皆さんこんにちは。


麻生デンタルクリニックです。




学校の検診で、お子さまのむし歯を指摘されて驚いた経験はありませんか?


むし歯にならないように気を付けていても、むし歯になったり、何度も繰り返してしまったりすることがありますよね。


というのも、子どものむし歯が進行するのはあっという間。大人と比べて進行が非常に早いからです。


なかでも「6歳臼歯」は、むし歯になりやすいのにもかかわらず、生えてきたことにさえ気づきにくいという特徴があります。


困ったものですね。それでも、できるだけお子さまの歯がむし歯にならないようにしてあげたいものです。


今回は、そんな6歳臼歯のむし歯予防を中心に、お子さまの大切な歯を守るために気を付けたいことについてお話しします。



麻生 明伸 院長
山本 公紀 院長

麻生 明伸 院長

患者さまご自身の口腔状況や治療内容などをしっかりわかりやすく説明し、信頼関係を築いたうえで治療に進むことを大切にしています。

医院名:麻生デンタルクリニック
所在地: 〒362-0001 埼玉県上尾市大字上824-3
監修者:麻生 明伸 院長



6歳臼歯はむし歯になりやすい!?



お子さまの歯の中でむし歯になりやすいとされているのが、6歳臼歯です。


はじめて生える永久歯で、一生付き合っていく歯だからこそ、むし歯にならないように気を付けましょう。


6歳臼歯ってどんな歯?


5~6歳ごろに、乳歯の奥に生えてくるのが「6歳臼歯」とよばれる歯です。最も早く生えてくる永久歯で、噛む力が強く、かみ合わせの基本となる歯です。


重要な役割を持つ歯ですが、生え始めはとくにむし歯になりやすいため、生えてきたらすぐにむし歯予防に取り組みましょう。


6歳臼歯がむし歯になりやすい理由



6歳臼歯は乳歯列の奥に生えてくるため、生えてきたことに気が付かないケースもめずらしくありません。


さらに、ゆっくりと時間をかけて生えてくるので、高さが揃ってしっかりとかみ合うまで1年以上かかることもあります。そのため歯ブラシが届きにくい状態が長く続き、磨き残しが多くなりがちです。


また、生えたての6歳臼歯は溝が深く複雑な形をしていて、汚れがたまりやすいのも、むし歯になりやすい理由のひとつです。


子どものむし歯の特徴



6歳臼歯だけでなく、子どものむし歯には大人のむし歯とは違った特徴があります。


できるだけ早い段階で発見してすぐに治療を行うためにも、子どものむし歯の特徴をしっかりと理解しておきましょう。


大人のむし歯よりも進行スピードが早い


子どもの歯はエナメル質が薄く柔らかいため、酸に溶かされやすく、むし歯になるとあっという間に進行します。


また、子どものむし歯は色が白いままむし歯になっているケースがあり、むし歯になっているかどうかを判断するのが難しいのも特徴です。さらに、子どもは痛みを感じにくいことが多く、発見が遅れてしまうことも、むし歯の進行するスピードが早い原因といえます。


むし歯になりやすいのは「生えはじめの歯」


生えはじめの歯は未成熟で酸に弱いのが特徴です。


さらに、表面が粗く汚れが付着しやすくなります。溝が深いので、汚れが溜まりやすいのも、むし歯になりやすい原因です。


乳歯だけでなく永久歯も同様に、生え始めはむし歯になりやすいので、丁寧にケアしましょう。


特に気を付けたい「生え変わりの時期」


個人差はありますが、乳歯は6歳ごろから順番に抜け始め、永久歯へと生え変わります。


乳歯と永久歯が混在する生え変わりの時期は歯の高さが揃っていないため、磨きにくいものです。


歯と歯の間に汚れがたまりやすく、磨き残しが多くなるため、成長に合わせたブラッシングを心がけましょう。


年齢別でむし歯になりやすい場所が変わる!?


お子さまのお口の中は常に変化しています。年齢ごとにむし歯になりやすい場所は変わっていくので、お口の状況に合わせたケアが必要です。


1-5歳 前歯の裏や奥歯



哺乳瓶でミルクやジュースを飲む習慣があるお子さまは、哺乳瓶の先が当たる前歯の裏にむし歯ができることがよくあります。


就寝中は唾液の分泌量が減り、むし歯になりやすい状態になりますので、飲みながら寝かせないように注意しましょう。


3歳ごろになって奥歯が生えてくると、磨き残しが増える奥歯の溝がむし歯になることが多いです。


6-9歳 生えたての6歳臼歯



永久歯も生え始めはむし歯になりやすいため、注意が必要です。6歳臼歯は乳歯の奥に生えてくるため、見えにくく上手に磨けないことが多い歯です。


かみ合わせの溝に汚れが溜まらないように、しっかりと仕上げ磨きをしましょう。


9-12歳 奥歯と奥歯の間や歯と歯ぐきの間


仕上げ磨きを嫌がるようになり、お子さまにまかせていたらしっかり磨けていなくてむし歯になるケースがよくあります。


この時期は、前歯の歯並びが乱れてきて、磨き残しが増えるケースも多いです。永久歯が生え揃うまでは、できるだけ仕上げ磨きを続けましょう。


さらに、思春期に入り、ホルモンバランスの関係で歯肉炎が起こりやすくなります。歯と歯ぐきの間はしっかりと磨きましょう。


歯医者でできる子どものむし歯を予防!


お子さまがむし歯になる前に歯科医院にお越しください。むし歯を予防するためには、ご家庭でのケアだけでなく、プロの目でチェックすることが重要です。


シーラント



乳歯の奥歯や生え始めの永久歯の溝を歯科用のプラスチック樹脂で埋めて、汚れがたまらないようにしてむし歯を予防するのが「シーラント」です。


凹凸がなくなることで、歯磨きがしやすくなるのもメリットです。


フッ素加工したプラスチック樹脂を使用しますので、歯の表面を強化する役割も期待できます。


シーラントを行った部分は、表面が見えにくくなるため、定期的にメンテナンスに通って、むし歯になっていないかの確認が必要です。


また、シーラントは永久に使えるものではありません。こまめにチェックしながら、最適な状態を保ちましょう。


フッ素塗布




フッ素には、次のような働きがあります。


・歯質を強くする
・歯の再石灰化を促す
・むし歯菌の働きを抑える


初期のむし歯なら、フッ素を塗布して正しく歯磨きを行えば、元の健康な状態に戻せることもあります。


生えたての歯はフッ素を吸収しやすいため、歯が生えたらフッ素を塗るようにしましょう。


ただし、時間が経つと、フッ素の効果が薄れてきますので、定期的にフッ素を塗布して、むし歯になりにくい歯を作りましょう。


ブラッシング指導



歯磨きを効果的に行うためには、お口に合わせたブラッシングが重要です。


当院では、定期検診でしっかりと磨けているかを確認し、お子さまお一人お一人のお口に合わせたブラッシング方法をアドバイスします。


お子さまが小さいうちは、保護者の方に仕上げ磨きのコツをお教えします。歯ブラシ以外のデンタルケア製品も、お口に合ったものをご提案します。


ご家庭でできるむし歯予防



むし歯予防の基本は歯磨きです。「食べたら磨く」を習慣にしてください。


お子さまだけでなく、ご家族皆さまで取り組んでいただくことが大切です。


永久歯が生え揃うまで仕上げ磨きを続けよう



毎日の歯磨きをより効果的に行うためには、自己流にならないように歯科医院のアドバイスを取り入れましょう。


どんなに頑張って磨いていても、磨き残しはあるものです。


握力の小さなお子さまでは、磨き残しが多いのも仕方のないことです。


永久歯が生え揃うまでは、保護者の方が仕上げ磨きを行ってください。


毎回の歯磨きでしっかりと時間が取れなくても、一日の最後、寝る前の歯磨きは念入りに行うようにしましょう。


食習慣を整えよう



                     

むし歯と食習慣は密接に関係しています。むし歯菌のエサとなる糖質を摂りすぎないように食事やおやつの内容に気をつけましょう。


おやつはできるだけ糖分を控えて、自然の甘みを意識してください。


甘いものを食べるときはお茶か水にするなどして、糖質の量をコントロールするのがおすすめです。


他にも、カルシウムなど3回の食事で不足しがちな栄養素をおやつで補うように心がけてください。


また、食べるものだけでなく、食べ方にも注意が必要です。


だらだら食べたりちょこちょこ食べたりすると、お口の中に食べものがある状態が長く続き、むし歯になる確率が高くなります。


おやつや食事は、時間や量を決めて食べることが大切です。


定期検診と仕上げ磨きで子どものむし歯を予防!



むし歯は適切なケアで予防できる病気です。


お子さまの大切な歯を守るためには、ご家庭で行う毎日のセルフケアと歯科医院で行うプロケアの併用が欠かせません。


むし歯になる前から歯科医院に通い、定期検診を習慣にしましょう。


まずは痛い思いや怖い思いをしなくてすむ定期検診から始めて、歯科医院の雰囲気に慣れていくようにするといいですね。


むし歯はできるだけ早く発見して、すぐに対処することが大切です。


むし歯は初期の段階では自覚症状がほとんどなく気付かないうちに進行します。


大切な歯に与えるダメージを最小限にとどめるためにも、定期的にプロの目でチェックをしておくと安心です。


また、定期検診に通っていると、かみ合わせや歯並びの異常にもすぐに気付くことができます。


ご家庭でも仕上げ磨きの際には、歯並びをチェックするようにしてくださいね。


歯の生え方や生え変わりの順番など、気になることがありましたら、すぐに受診しましょう。




麻生デンタルクリニックでは、お子さまのペースに合わせて治療を進めていきます。経験豊富な小児歯科を専門分野とする歯科医が治療を行いますので、安心しておまかせください。


大切なお子さまの健やかな成長を、一緒に守っていきましょう。